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2010年11月12日 (金)

本を買いに読みに

秋が一気に深まり、冬の気配も漂ってきましたが、いかがお過ごしでしょうか?

中国語クラスの方は、そろそろ中間テストでしょうか。

こちらも行事多発中ですが、久しぶりの更新として、9日目を開始したく思います。

今回は「読書の秋」のための、本を手に入れる方法です。

 * * *

中国はある意味「本の国」です。その歴史もさることながら、

日本よりも、出版される点数の多さ、そして本を買う人の多さ。

まだ「活字」の権威が生きている観があります…

が、新しい本や出版数の多い本はそれでいいのですが、

再販制度のないこの国は、少し前になっただけで手に入らない、

なんてことが普通に起こる国でもあります。

本の値段は、ペーパーバックの専門書(300p)でだいたい30元前後と

かなり日本と比べるとお安い価格です(もちろん、高いのもありますが)。

ここでは、その本を読む・買う方法をいくつか説明いたします。

 *

学生の基本は、まずは無料の「図書館」でしょう。

留学生は、学生証さえあれば、とりあえず見られます

…が、借りられないのですよね。

借りるためには、浙大の場合、「カード交付センター」に行き、写真の入ったカードをつくり

(特別な本の場合には閲覧でもこれが必要だったりします)

さらにデポジットとしてそこそこの額面(200元ぐらいだっけ?)を納入する

必要があります。

私の場合、カードは作りましたが、その先が面倒だったのでやっていません。

どうしてもの時には、友人に頼んでいました。

なお、浙大の場合、キャンパスごとに図書館があるので、専門書はその専攻のある

キャンパスの図書館に行く必要があります

(西渓校区の古びた図書館、懐かしいなあ…)。

大学以外では、省や市の公立図書館があります。杭州の浙江省図書館の場合、

見る場合はパスポートで入れますし、大学同様、デポジットを払えば

借りることができるようになります

(これを先にしていたので、大学で借りる必要がなかったのです)。

大学も公立も、HPから蔵書検索ができます。また、閲覧室に入る際は、

基本的にロッカーかカウンターに、荷物をあずけて基本的な道具だけ持って

入ることになります。

なお、大学・公立には、私の専門が関わる「古い本」の場所がありますが、

その説明は、また別の機会にさせていただきます。

 * *

本を買おうと思ったら、本屋に行くのが基本です。

中国の場合、かつての出版統制のシステムが生きているため、

新本屋はすべて公営企業の体裁をとっており、種類は限られています。

(大学などにある、出版社直営の店を除く)

逆に言えば、同じ種類の本屋なら、どこにいっても売っている本に大差はない、

ということになります。

種類は、その扱う専門分野の差になるので、必要な本はその種類の本屋で

探すことになります。

杭州の例を挙げますと、

総合型:博庫書城(=新華書店、文二路口・武林門馬shang路口など)

文科型:杭州書林(=三聯書店、西渓校区正門前)

芸術型:楓○書店(名前失念、曙光路保俶路交差近く)

外文型:外文書店(延安路口)

…などです。他にも理工系とかいろいろありますので、お探しあれ。

各書店で、会員優待制があったり、カフェがついていたり、特徴があります。

新刊はこんなかんじですが、古本屋はかなり個性派ぞろいです。

日本の神保町のように、一か所にかなりあつまっている…ということはないですが、

なかなか面白い本を安く売っています。

私の場合、文三西路の通雅軒と、曙光保俶路口の南華書店によく行ってました

(古本屋については、後述のネットと組み合わせると有効です)。

その他、浙江省図書館では、毎週末古本市がひらかれていたり(一般書中心)、

大学で不定期に古本市が行われたり(専門書中心)していますので、

安く本を手に取れる機会をぜひ生かしてみてください。

 * * 

そして、ぜひ活用してもらいたいのが、ネットで本を買う方法です。

前述のように、すこし前の本は、店頭からあっというまに無くなってしまいます。

そういった本を手に入れるためには、ネットを最大限活用するのが手です。

まず、中国のアマゾンがあります。送ってくるパッケージは万国共通ですが、

日本ではまず見られない、新刊の割引があったりします。

また、中国の検索サイト直営の当当網は、公費での支払いに応じてくれたり、

割引率が高かったりとなかなか頼りになります。

本屋の項目で述べた、博庫書城はネット販売も行っており、店頭にはない割引や

新刊の検索もできたりします。

そして、個人的に一番のお勧めは、日本を上回る古本屋ネットワーク、

孔夫子網です。全国を結ぶ古本屋網は、あらゆる古書を通信販売できてしまいます。

また、店頭販売する古本屋の住所などが出ているので、古本屋を訪ねていくにも

有効です。

詳しい購入方法は、実際に使う中で理解できると思います。

これら通信販売は、基本銀行振り込みか、宅配(快逓)の代引き販売です

(アマゾンなどはカードがきく時もありますが、普通は中国の銀聯ぐらいしか使えません)。

銀行振り込みは、パスポートを持って指定の銀行の支店(他行振り込みは難)に行き、

必要な記入+順番待ちでできます。大体が注文を受けて3日以内の振り込みを

要求するので、お早めに処理しましょう

(私の場合、寮の裏手にあった工商銀行が便利でした)。

配送は、郵便か宅配を選べます。宅配は、驚くほど速いです…が、私の寮のように

分かりづらい場所の場合、誤配することもままあります。

そもそもの古本屋がミスることもありますので、その際は電話して確認する必要が

あります。中国語がまだできないころは、これが大変でした…(良い経験ですが)。

ネット通販ならではの問題も多いですが、これを使いこなせれば、

中国で欲しい本はかなり高い確率で手に入るだろうと思います。

 * * *

以上が本を読む・買う手段でした。ぜひ、この秋・冬の部屋ごもりに

本のおともがあることを願っております。

(おまけ)

マンガは、一般の書店ではまず手に入りません。そのあたりの雑誌スタンドで

一部は売っていますが、子供用のがほとんどです。本格派?を手に入れるには、

それなりのマニアックな場所に行く必要があります。

私の場合、青年路にある宝新書店{だったかな?}によく行ってました。

流行(中国ではアニメが先行し漫画が続きます)をしっかり追っているよい店でした。

古いベストセラーも置いてあります。マンガは基本が輸入品なので、普通の本よりも

高いことが多いです。

ともあれ、勉強の合間、つかの間のやすらぎになれば幸いです。

2010年10月20日 (水)

旅行に行けるかな?

日本に帰ると、いろいろやりたいこと・やらなければならないことが出てきて

なかなか更新意欲がわかないfghです…

(とはいえ、先週はぐったりしていた日とかもあったのですが、それは内緒←こら)。

中国はなかなか「からい」日々が続いているみたいですが、

とりあえず懲りずに、8日目のテーマ「旅行の準備」をやってみたいと思います。

 * * *

既に国慶節の連休で、どこかに初旅行をされたかたもいるかなと思います。

私も、初年度は建徳・金華、2年目は塩官に行きました…。

少し遅れ気味ですが、中国で旅行をするときのツールをご紹介します。

まず、旅行のときに必要なのは移動手段です。

基本は電車・バス・飛行機とあります。

このうち、電車は各地にある駅あるいは代理販売所で切符が買えます

(10日ぐらい前から購入ができるはず…ですが、春節とか今回の国慶節とかの

いわゆる「民族大移動」時は文字通りの超行列が発生し、

とても買える状態ではなくなりますのでご注意)。

バスは、これまた各地の汽車站(それぞれ決まった行き先があるので注意)で

切符を買えます(「民族大移動」時は同様です)。

価格としては、だいたいはバス>電車です(一般のバス席と硬座の比較で)。

ただ、路線網だと超遠回りだったり、そもそもなかったりする場所で

(例えば、杭州⇔黄山{世界遺産の観光地で、となりの安徽省にある}とか)

至極重宝しますので、バスに慣れるのをお勧めします。

同じ省内の移動では、中国の実に本数の多いバス網

(主要地同士なら10分1本ぐらい)の恩恵を受けるでしょう。

で、飛行機の場合、ですが、基本的に「高い」けど「速い」ので、

そのコスト面のリスクを受けたうえで、どうぞです

(例えば、杭州⇔山東済南の場合、電車:300元ぐらい、飛行機:900元ぐらい、

時間では、電車:15時間、飛行機:2時間半ぐらい)。

この飛行機と、次に説明する宿には、共通するよいツールがありますので、

乞うご期待。

 * 

旅行に必要なもの、二つ目は、日帰り以外で必要になる「宿」です。

中国のホテルは、日本と違って、代金は部屋単位で計算され、

また、シングルというのがあまりありません(だいたいが、ツインもしくはダブルです)。

初めて泊る方は、その安さにびっくりするでしょう

(というか、日本が高すぎるのです…←すでに慣れてしまった人間)。

その価格ですが、公的価格と実際価格があり、大体のホテルが割引で泊めています。

ランクは星(注:国内基準の「星」です)であらわされ、0~5までありますが、

未評価で0になっているケースや、街の「面子」で5になってるときもあるので

必ずしも客観的ではないです(だいたいは合ってますが…)。

日本のホテルのレベルを求めるなら、3以上に泊れば問題はないでしょう

(「星」はその価格にだいたい直結しており、杭州の場合、2:80元~

3:200元~、4:500元~、5:1000元~、と言った感じです)。

これらの「宿」(及び前述の飛行機)を探すうえで、有効なのがネットです。

中国にはいくつもの予約サイトが乱立していますが、私が使っていたのは

Ctrip  ,  e-long といったサイトでした。このふたつは比較的信頼度が高く、

クレジット(VISA)による支払いができ、また都市の網羅性が高いのが特徴です。

その分、「超格安」みたいのはあまり出てきませんが

(そういうのを売っているサイトもありますので、リスク確認の上おためしあれ)。

なお、留学生で、宿の値段を圧縮したいという方は、もし行き先に知り合いのいる

大学があるなら、その知り合いに連絡をとり、大学の寮または招待所に泊めてもらうと

よいでしょう。

 * *

切符と宿以前の問題、行き先がどんな場所なのか、という問題。

これについては、いろんな情報媒体を駆使して対抗するにつきますが、

私の場合、紙媒体(=旅行本)を愛用していました。

ただ、厄介なのは、旅行本のクセがありすぎて、各本文字通り曲者ぞろい、

買っては見たが実用性が乏しい…なんてことがよくあることです。

時間があれば、本屋でいろんな本とにらめっこして決めたほうがよいのですが、

とりあえず、私のお気に入りをご紹介。

『走遍中国』シリーズ(2007年出版、リンク先は上海のもの)

比較的新しいので、現在の交通事情をそこそこ反映してるのと、

見どころの紹介が比較的分かりやすいこと、そして曲がりなりにも全省あるのが強み。

なお、各街の地図は、新聞スタンドやたばこ屋、スーパーなどで売っているので、

行った瞬間にゲットするのが肝要です ←他地域では絶対に売ってません!

(今でも後悔しているのは、四川・眉山に行った時に地図を買い忘れたこと…泣)。

 * * *

行きたいところのデータがわかり、切符も手に入れ、宿も決めたら、

いよいよ出発です。パスポートは必携、という以外は、

装備は日本の旅行と基本同じ考え方で大丈夫でしょう。

留学のひとつの楽しみは旅行だと言えます。どうぞ、楽しい旅行をなされますよう、

心より願っております。

2010年10月 6日 (水)

授業にでてみたら

だんだんと、更新が予定より遅れつつあるfghです…。

やはり、こちらの生活が本格的になってくると、忙しくなるものですね。

でも、まだ「久しぶり」感が取れないあたり、ちょっとまずいかも…。

さて、7日目は、そろそろ慣れてきた?かもしれない、大学の授業の話です。

 * * *

まずは、一番多くの人が通るであろう、漢語班(語学クラス)について。

基本的に、平日は毎日あります。

基本は1日3.5時間(4コマ)を基本に、午前or午後の授業、みたいな形です。

少ない、と思う方、語学なのでちゃんと予習復習は欠かせません

=一日完全消費、なのです。私や私の周囲も、授業→予習→疲れて寝る

という図式を描くことが多かったです。

…まあ、日本人のアドヴァンテージで、教科によってはかなり予習が軽減されたり、

だんだんと慣れて負担軽減、にはなっていきますが。

教科は、基本として精読(総合クラス、教科書中心にバリバリ単語や文を読む)、

口語(リスニングスピーキング、会話力をみがく。最初は教材で、そのうち教室内で

討論などもする)、閲読(リーディング、長めの文章を読み理解する)、写作(ライティング、

作文能力をきたえる)という4つにわかれ、毎日ある精読を中心に、5:2:2:1の割合で

配分されています。ただし、後で説明するレベルによって、教科内容や配分がかわって

きます(例えば、写作は4級以上で現れます)。また、教師もそれぞれに配分されるの

ですが、精読は専任の教師(担任を兼ねる)、あとの3つは

専任or非常勤/新米orバイト:1/2の割合で配分されることが多いようです。

正直、専任と非常勤の人はさすがですが、バイトは評価が低いことが多かったです…

(笑いのネタにもなってましたが)。

学生のレベルによってクラス分けがあり、私のところでは1(初心者)~8(上級者)までの

段階がありました。このうち、最初の開始時は6級までで、その6級の人間が

持ち上がることで7→8級ができていました。1級はアルファベットと声調の読み方から

始まり、7・8級の人間はネイティブと問題なく複雑な議論をする、というぐらいです。

大まかに初(1~3)・中(4、5)・高(6~)の3つに分かれ、初は基礎的なコミュニ

ケーション、中は基礎固め、高は応用、といった感じです。私は4→5の級を受けて

いましたが、この中級が全体のなかでももっとも充実して勉強できるように思いました

(高は周囲のレベルも高いので、案外基礎を無視してしまいがちなのと、応用だけに

予習の難度とその量がケタ違いのようです…)。

テストは、中国の4学期分割に基づいて、秋学期(11月初)・春学期(4月中)終了時に

中間(精読のみ)、冬学期(1月中)・夏学期(6月中)終了時に期末(全教科)が

行われます。落第はまずないですが、単位互換などで成績が必要な方は絶対に、

そうでない方も自分の力の向上のため、がんばりましょう。

なお、在籍していれば次学期に自動的に1級あがりますが、物足りない方は次学期

冒頭で担任と相談のうえ、「飛び級」を申し出ることができます。

以上が漢語班、おおまかな内容です。なお、私の所では、中間テスト後に

「クラス旅行」がありました。行ったのは近所の観光地・史跡でした。

参加しているのは全部留学生なので、国際交流の場にもなりますし、

基本的な勉強の場なので、ぜひ充実した語学勉強にしてください。

(ここでひとつお詫びを。この語学クラスに連動して「選修班」という、武術とか古典漢字

とか書道とか太極拳とかを学べるクラスがあるのですが、私は出ていなかったので

よくわかりません。後輩たちはとても楽しそうでしたが…。)

 * *

次に、専門の授業の話をば。私の場合、大学院の授業でしたが、基本的に登録などは

せず(単位を取る場合は、第一週目などにPCを使った登録が必要なようです)、

事務所で時間割をもらうor大学院のHPで時間割をみて、必要なら担当教授に

アポをとり、初回の授業に出席する、という方法で出ていました。

時間は大体、午前・午後・夜の三分割になっており、大学院の都合、比較的

夜(18時半~20時半)の授業が多かったように思います。

内容は基本的に教授の講義なのですが、中には資料の輪読をしたり、担当が報告を

して(レジュメを切ってくる人はあまりいませんでした)、それについて議論を行ったりと

いろいろ内容があります。テスト形式はあまりなく、大体の教授が期末までにレポートを

提出させる形で成績をつけていました。

ここで、日本と大きく違う、注意事項およびお勧めを挙げておきます。

①授業は時間どおりに最後まで行われるとは限らない

時間は教授の意向でかなり延長・短縮があります。夜授業の場合あまり変動しませんが、

午後などは1~2時間の変動がよく発生します。また、日程はもっと変化があり、

かなり短縮して行われることもあります。私の通っていた研究科の場合、「学生は

秋・春に勉強し、冬・夏は自分の研究をする」というポリシーがあり、

秋・春の2カ月間のみ授業を行い、のこりは授業がないのが一般的でした。

②通常の「語学」とはまったく別の語学があると考えるべき

当然、授業は全て中国語ですが、もともと専門の内容は特殊なタームを多く含み、

通常の漢語班ではお目にかかれない単語の山になっています。

また、留学生の話す「ブロークンだけど教科書通りの」中国語に対し、

本場の教授・学生の中国語はスピード・語法など、強烈な差異があります

(逆に言えば、専門の授業に出ない限り、ネイティブとの中国語体験は多くない、という

根本的な問題があるのですが…)。

特に、お年寄りの教授になるほど、方言の強い話をすることがあり、その場合は

「中国人ですら」聞き取れないはめになります

(pptなどをつかって対策をする先生も多いですが…)。

専門を学びに来た人は、あまり自信がなくてもいいので、専門の授業を早いうちに

体験し参加しておくことをお勧めします。空気を知り、その雰囲気に慣れることが

なにより重要です。また、中国人の院生友達を作る上でも、授業参加は必須でしょう。

③「学問」の様式が違うことを自覚すべき

日本とは、ずいぶん方法論や思考の筋道が違うことに、たぶん授業をうけながら

気づくことになると思います。ただ、それを知ることで、たぶんより中国に深く迫れると

思います。違いをかみしめ、酸いと甘いを自分で整理していく、そういうスタンスが

望ましいように思います。また、意外に中国の教授・学生は

「日本でどう考えているのか?」に興味をもっていることがあるので、機会があれば

それを話してみるのもよいと思います。

…以上が大学院の授業についてでした。学部の授業も、たぶん形式としては

似たようなものでしょう。実際の中国の「学問」の雰囲気を味わう、あるいは実際の

中国人の世界にタッチする上で、ぜひ専門の授業も充実してほしい、と思います。

 * * *

授業は、確かに留学中の重要な一部分です。それだけ、というのも確かにもったいない

のですが、同時に、それを越えなければ触れられないことも実に多いのです。

ぜひ、楽しい授業を経験できますよう、心より願っております。

2010年9月17日 (金)

食事をしよう・基礎

こちらは、やっと新居に移り住む準備がととのい、

やっと日本の生活プランができてきました…

(いまごろになってかよ!という方、ごもっともです…)。

ふと、思ってしまうのは、日本にも中国みたいな寮ないかな、と。

でも、日本だと、それはそれで不満を抱えてしまいそうな…というのが

悩ましいところですね。

留学を始められた皆さまは、もうそろそろ、漢語班では友達ができ、

専門がある方は専門の授業に1回でたころ、でしょうか?

さて、6日目は、もうすでに経験してるであろう、食事の基礎の話です。

 * * *

中国で食事、となると、基本、中国料理(中国菜)を食べることになります。

もちろん、都市や大学によって差がありますが、共通していえることは、

「コスト面では、中国料理<その他の料理(しかも最低3倍ぐらい)」

ということです。よほど体に合わない以外は、中国料理を食べたほうがよいです。

しかも、その料理たるや、「日本のいわゆる『中華』とは別物」なのが常識です。

(私としては、日本の「中華」を「日式中国菜」と呼んで区別したほうがいいのでは?

と思っていたりします。)

中国には大まかに言って、省レベルで分岐する「地域」があり、

それによって料理の味が変化します。さらに、その省内でも場所によって

かなり変化する場合もあります。

(例を挙げれば、私のいた杭州の場合、大きくは「浙江菜」で、さらに杭州に特化した

「杭帮菜」という小カテゴリがありました。なお、他の地域に比べ、浙江省は

このカテゴリが多いような気がします。寧波菜、紹興菜、温州菜、浙西菜…)

まずは、自分の土地の味の特徴を知り、それを楽しむのがよさそうに思います。

杭州の場合、日本人にも優しい「穏やか・美味い・甘い」なので、

とっても楽しむことができました。いいですよ~、杭州(←宣伝?)。

 *

次に、実際に食べる際について。

中国の食事は、基本的に「ひとりめし」を想定してません。

「ひとりめし」は、麺物丼物の軽食(小吃)でしかなく、ちゃんとした「おかず」は

みんなで食べるもの、という常識があります。

なので、一皿は最低1.5人前のボリュームがあります。

相応のレストランに、ひとりで行っても(食べられるかもしれませんが)

あまり楽しくないし品数は頼めないし、何より意味がないでしょう。

頼み方ですが、冷菜は前菜なので控えめに、熱菜はバランスを考えて、

ご飯麺物点心はおまけ程度に、という考え方をしておけば問題なさそうです。

品数は、私の場合、参加人数+1~2(冷菜は0.5)ぐらいかなと考えています。

食事マナーは、日本に比べれば厳しくないので、あまり気にせず気楽に

(細かく言えば中国の習慣はすこし違うのですが、それはまた別の機会にて)。

支払いについては、日本の割り勘という習慣(AA制)が基本的にないので、

誰かがおごる、またの機会では自分がおごる、というお互いさまシステムです。

誰がおごるか、はその場のメンバーの「面子」によって決まりますが、

もし同輩友達レベルの場合、おごりの「争奪戦」によくなります…。

ひとつ注意しなければならないのは、中国のご飯タイムは日本より

若干早く、そのため行ってみたらすでに残り物状態だった…ということがありえます。

お昼が11時半~13時、夕飯が17時半~19時、というのが目安です。

お昼の場合、13時を越えると学食などは機能しなくなります。

夕飯の場合、19時を越えると、メニューに「売り切れ」がよく発生します。

 * *

では、どこで食べるのか、という話、基礎編です。

まず思いつくのは、寮の目の前にある「留学生食堂」です。

浙江大学の場合、外部にも公開され、安くておいしいため、

夕飯時には周囲の住民はもちろん、外部から車で乗り付けてくるひともあり、

大変繁盛していました。

注文は席に着く前にカウンターで行い、おばちゃんにレシートを渡して

あとで持ってきてもらうという形でした。

価格帯は野菜系が3~5元、肉系が6~8元、その他魚あり鍋ありスープありでした。

私がひとり食いしていた時は、野菜1肉1ご飯2杯、というのが標準モードでした。

好きだったのは、魚香茄子、紅焼芋艿、古老肉(裏メニュー、後述)あたりでした。

ここのよいところは、季節によってメニューが変わり、おかげで旬のものを味わえたこと、

後ろの個室で出されるメニューを表の普通の食堂でも食べられること(=裏メニュー)、

公費留学生には実は割引があること、おばちゃん(おねえちゃん?)たちが

いろいろおまけしてくれること、など、多々あります。

留学中の、いちばん懐かしい味です。

その次に、考えられるのは、寮の周辺にあるいくつかの小吃店です。

夕飯で食べるには少し不足(蘭州除く)ですが、お昼には実にもってこいです。

浙大は周囲に「学生街」を持たない分、他の大学に比べて少ないのですが、

とりあえず、印象に残ったのを挙げておきます。

鉄板飯:私の最愛好店。冬は炒年糕と鉄板飯、夏は涼麺。

餃子:餃子と泡飯(雑炊)。24時間営業。

燕皮:チェーン店。台式魯肉飯とか、その他福建風な皆さま。

これが目の前の「三兄弟」。で、もう少し出あるくと、

新豊:チェーンの小籠包屋。蒸しパンや麺類、多少の一品料理も。ビール安い。

知味観小吃:小籠包屋。片児川(杭州の特殊麺)や拌川麺、肉まんなども。

さらに、スーパーの先には

沙県小吃:福建風の餃子、丼物など。安い!

蘭州拉麺:清真(中国ムスリム向け料理)。先輩の思い出の店。麺、羊肉串、蓋澆飯!

千食客:現代ファーストフード風。トマト味炒飯、セット飯、生煎(揚げ焼き小籠包)。

などなど、いろいろありました。

私は、鉄板飯を筆頭に、蘭州そして知味観によく行ってました。

私の先輩は日本に帰っても「片児川食べたい、羊肉串食べたい」と言ってますが、

私の場合、「蕃茄鶏蛋鉄板飯」(8元)と「拌川麺」(6元)でしょうか。

そして、学生としては、学食の話もしなければなりません。

ただ、学食は学内専門のチャージカードを作らなければ購入できないので、

実は少しめんどうくさかったりします…

(作ること自体は、第三食堂の入口ですぐできるので問題ないのですが)。

学食ですが、大まかに分けて3種類あります。

皿盛り式:カウンターに行き、おばちゃんに見えているおかず(だいたい炒め物)を

      指差し、アルミの皿によそってもらう。一番安い。

ビュッフェ式:できている料理の皿を取っていき、最後にレジで精算する。

小吃式:餃子や鉄板飯、鍋などの店で、注文してその料理をもらう。

私は皿盛りはほとんど行かず、また小吃ではほぼ水餃子を食べてました。

水餃子は回転が速く、あまり並ばずにすみ、しかも美味しい、というのが理由でした。

チマキ2個と水餃子1皿(計8元)、というのが私のよく食べていたコンボでした。

水餃子は、香菜餃子が一番好きでした(これ、辣醤と実によく合うのです)。

 * * *

以上、基礎のご飯の話でした。

そのうち、本格的に回顧に入りましたら、杭州のおいしいものの記憶を

語ってみたく思います。

まずは、ぜひ自分の身近な味、特に大学の味を楽しんでください。

2010年9月 9日 (木)

生活とその周囲 -買って、生きる?

うーん、第5回は思ったよりも遅い更新になってしまいました。

いや、本人が日本での新住居さがしに難渋したからですが…。

なので、おせっかいにしては「もう知ってるよ」式の話になっちゃいそうな、

それが今回のテーマ、生活の知識です。

 * * *

前にも書きましたが、現在、中国で買えないものは少なく、

だいたいの生活用品はちかくのスーパーで買えてしまいます。

そして、大学関係のスーパーは、大体のものが市場水準よりやすい

(例:ペットボトル水の場合…大学/普通:0.9/1.0)

ので、そこで買うのが基本おすすめです。

まず、絶対に必要なのが、ゴミ袋とトイレットペーパー…

…いや、ビロウな話ですみません。でも、これないと大変でしょ?

(※すでにご存知と思いますが、中国のトイレでは紙流せません)

それ以外では、対虫さんたち用の殺虫剤

(強い!のですが、まきすぎると自分の体調まで…)、

洗濯用のバケツ(洗いもの入れ)と洗剤、ハンガーとクリップ、

掃除用のホウキチリトリセットと風呂掃除キット、歯磨き用のコップ、

自分用の食器や割り箸、洗剤とスポンジ、ふきん、

…といったところが基本でしょうか。

私の場合、これら以外にも部屋・風呂用スリッパ各1、

トイレ用ゴミ箱、足ふきマット、シューズ脱ぎマット、

イス用座布団、枕を高くする用クッション、

湯沸かし機能付きポット、

…等等を購入してます。

もし、自炊をする方は、これ以外にも電熱器

(中国の大学の寮は、火災防止の観点から、ガス使用を

禁止しているところが多いようです)とか、包丁まな板、

炊飯器にマイ冷蔵庫などを購入することになるでしょう。

その他にも、それぞれたぶん必要なものがあるでしょう。

まずは周囲のスーパーで、じっくり買ってみましょう。

 *

また、テレビも場合によっては買わねばなりません。

私の場合、買ったのですが、余りみなかったのが痛恨事です

(時代劇、好きなんですけどね…)。

安いものだと、だいたい、400~500元ぐらいで買えます。

語学、特に聞き取りの強化には、お勧めです。

そして、何よりも重要なのは「携帯」です。

これがない限り、友人関係の構築自体が困難になりますし、

ヘタをすると、大学の授業すら出られなくなります

(私の所属先は、携帯で時間割を回していました…)。

携帯自体は、そこらへんのスーパーで500元~で買えます。

中国の携帯は、番号のSIMカードを買うことで成立するのですが、

番号はそこらへんの店で100元ぐらいで売っています。

ただし、この番号には日本同様「通話プラン」がありまして、

「そこらへん」で買った場合、基本通話料やら何やらがわからず、

1か月の消費がどれぐらいかが不明なまま生活することになります。

ちょっと面倒ですが、ちゃんと移動・聯通の代理店で買うのが

よいかと思います(最低でも、そういうプランを明記しているところで)。

なお、料金はこれまたそこらへんで、「充値カード」というのを買って

チャージするか、代理店にいってチャージすることになりますが、

これについてはどちらでも大差ありません。代理店が近くになければ

カードが便利です。

寮に据え付けてある固定電話も、実はこのような「カード」を買って

使うことになります

(こちらが後になったのは、明らかに使用頻度が低いからです…)。

基本・国内使用の「201カード」というやつと、国際向けの「IPカード」というのが

あり、国内なら前者だけ、国際なら両方つかって、という形になります。

…そういえば、昔留学していた友人が、IPカード使いきって1時間半ぐらい

長電話をかけてきてくれたなあ…

閑話休題、スカイプと携帯の出現で、彼らの意義はかなり減ってしまいました

(ただでさえ、開通させるまでの「打ち込み」が面倒なのも一因です…)。

万一のためのお守りがわり、でしょうか。

 * *

これは杭州限定の話ですが、外に出るとき、絶対に持っておいて

損のないものがあります。

それは、「公交カード」!

基本、バスは小銭支払いなので、かつては意図的にコインをためて

財布がじゃらじゃらしていた時期がありました。

重い小銭がいらない上、割引にもなる!のがこのカードです。

「公交ICカード」の看板のかかっている商店に行き、

20元のカード代と、50元~のチャージ費用を払えば、

さっそく使えるようになります。

そして、このカードのすごみはもうひとつ。

200元以上をチャージすれば、そのあたりにある

貸自転車に乗れるようになります!

(正確には、200元が貸自転車のデポジットになります)

貸自転車は1時間内なら無料、そのあとは2元/時ぐらいずつなので、

いろいろと杭州市内では重宝します

(21時までの使用限界がありますが、問題ないでしょう)。

この貸自転車、日本でも広まらないかな、と思うぐらい便利です

(と思ったら、今度富山市が導入したらしい…第一歩)。

難点は、使おうと思った時に専門の置き場になかったり、

返そうと思った時に置き場が満杯になっていることがあることでしょうか

(みな使いたい場所や返したい場所は同じ、ということですね…)。

実は杭州には、他にも「便利なカード」が存在しますが、

それはまたの機会にお話ししましょう。

 * * *

生活の範囲は、大学を中心に、徐々に同心円を描いて広がっていきます。

慣れて行く中で、もっともっと便利に、快適に、ということになると思います。

まずは、基本的な買い物。

そこを基本に生活しながら、どんどん外に出て行きましょう。

2010年9月 2日 (木)

手続きな日々

そろそろ、新留学生たちが寮生活を始めたころでしょうか。

手探りの生活に、いろいろ不慣れな人も多いかと思います。

私も、行った当初は得体の知れない不安な日々を送っていました…。

そういう時は、自分の一番弱い部分が露呈するものですね。

正直、黒歴史の山です。

さて、第4回は、そんな不安を与える最初の壁、「手続き」を追っていきます。

 * * *

既に寮に入る時に、第一の関門「入寮手続き」が終わっている方も多いかと思います。

次にあるのは、留学事務への「報名」です。

これは、到着した次の日(当日は前のブログでも書きましたが、拒否られること多し)に、

日本でもらってきた「録取通知票」を持って、そこに書いてある担当者を訪ねることで

できます。私の場合、新楼5階の国際教育学院・T老師でした。

今後もこの老師に世話になることが多いので、顔を覚えておくのがよいでしょう。

(ただし、人によっては、初回以降は院担当などの別の老師に回されることもあります)

最初は、確か今後の手続き日程と、学生証、公安局に持っていく書類、

あと支度金の交付だったように記憶してます。

学生証のために写真が必要ですが、思ったより簡単なのに拍子抜けするかも。

奨学金の受給はだいたい9月末からなのですが、その前に支度のための一時金を

もらえるのはうれしいものです。

公安局に、その書類と、健康診断の結果、パスポートを持って行き、1週間預ければ、

400元と引き換えにビザを「居留証」というものに書き換えてくれます。

この居留証、すごく便利(期間中、出国してもビザの書き換えがいらなくなる)なのですが、

最初のうちはパスポートを使う機会が多いので、手続きがだいたい終わってひと段落

してから行くのがよいと思います。

また、この健康診断の結果がくせもので、私の場合、なぜか

(本当になぜか←スイス人の同寮が私たちより揃ってない書類であっさりクリアしたのに)

「規格にあわない」と言われて、市の保健センターで再検査する羽目になりました…。

…閑話休題。以上が、最初の手続きとそれに関わるものです。

次の手続きは、院生以上にある、専門の事務室による手続きです。

これが、最初に事務室の老師の名前と電話番号を渡されて、

「○×日までに手続きしてこい」という、極めてアバウトな感じです。

…新留学生にとっての壁、「電話」です。

どきどきしながらかけ、何度も繰り返し聞いて、場所と時間を確認。

で、同じく緊張しながらその事務室に行き、

老師に面会すると、「あなたの指導教官、○×△だよね?」と確認をうけ、

了解すると、「じゃあ、アポとって今後の授業などを相談しなさい」と、

名前と電話番号をもらい、終了です。

…すごいタイシタコトナイ感に身をさいなまれるのはなぜでしょう?(笑)

もしかしたら、ここで一応署名などをもらったような気もしますが、

いずれにしても、苦労する割にはさっくり終了してしまいます。

ただ、実はこの専門事務室の老師には、今後もそこそこ世話になる可能性があるので、

ちゃんと名前と部屋の場所は覚えておいたほうがよいと思います。

(私の場合、隣の校区の図書館の2階という、極めて分かりづらい場所でした…)

なお、指導教官については、向こうの「意向」で全てが決まるので、

もしかしたら全然違う専門の人に配属されるかもしれません。

私はこの時、連絡を取っていた先生とは違う人に配属されていたので、

つたない中国語で違うことを説明し、変えてもらいました。

後から思うに、この時以降、それを主張するタイミングはなかったので、

意外にも重要な手続きなのかもしれません。

この後、晴れて指導教官に面会するのですが、それはまた別の機会に

お話しましょう。

以上が、専門に関する手続きです。

そして、第三の手続きとして、漢語班に入る手続き、というのがあります。

ただし、これは大学によって、入らせてくれたり、だめだったりと差があります。

私の行っていた大学の場合、あっさり入れて、しかもちゃんと手続きがありました。

「入りたいやつは、○×日のクラス分けテストを受けろ」と言われ、

○×日に行列に並んでテストを受けます。

午前面接、午後筆記なのですが、

午前の面接では院生ということもあり、ほめ殺しを受けました

(いやー、あなたならきっと6班←上級でしょう、みたいな)。

それを固辞して、「中級に推薦」という紙をもらい、

午後に筆記を受けるのですが…正直、全然だめでした

(後から知ったのは、このテスト、漢語班の中間・期末の問題を使っていたようです)。

私の場合、もっと固辞して、初級から始めてもよかったかもしれません。

ただ、筆記は「だめでもその推薦級の低い方から開始」という原則があるので、

数日後の発表で、私は4班に配属されることになりました

(それはそれで、仲良しもできたりして、この班でよかったのですが)。

さらに2日後、教科書購入というのがあり、そこで教科書と時間割をもらって

(初回は無料でしたが、二回目からは教科書代をとられました)

漢語班に参加する準備が整ったわけです。

以上が、漢語班参加の手続きでした。

…こんな感じで、主要な手続きが終了していきます。

最後に、ちょっと蛇足ですが、早いうちに必要な「インターネットの手続き」を

書かせていただきます。

私の周囲の場合、ネットは2種類あり、ひとつは中国電信に行って直接契約するもの、

もうひとつは学内ネットを契約するものでした。

前者の場合、楼の目の前にある中国電信に

(私の場合、それを知らず、メンバーで武林門の本店にまで出かけ、同寮のNさんやら

Yさんやらにおんぶだっこ状態で、なんとか契約にこぎつけた記憶があります…)

自室の電話番号(電話機に書いてあります)とパスポート、学生証?と

まとまったお金を持っていけば契約でき、あとで服務員がやってきて開通させてくれます。

私の場合、1年1Mpsで1000元でした(なお、2年契約だと、おまけがついたようです)。

ただし、あくまで1Mは目安(同じ寮や周囲の使用量に影響される)なので、

時間帯によってはすごく遅い、というのもありました…。

なお、2Mにするには、100元上乗せが必要ですが、やってみたらかなり快適でした。

学内ネットの場合、寮の1階にいる技術担当の老師に言えば、1日後さっくり開通

させてくれます。こちらは1カ月50元でした。

この両者の差異は、「学内は大学の学術ソースを使える代わりに、サイトの閲覧制限が

大きくなる」ことに集約されます。また、前述の「2M…」のような速度増加は学内には

ありません。まあ、日常程度(メールとかニュースとか)なら、どちらでも差はあまりない

ですし、「どちらかしかいない」というのが一番不利なので、友達と相談して

役割分担するのが一番よさそうに思えます。

以上が、インターネットの手続きでした。

 * * *

いろいろ試行錯誤の日々かと思いますが、その錯誤の中で

だんだんと「この国の手続きのくせ」を覚えて行くことになります。

これに慣れれば、かなりスムーズに生活できるのではないでしょうか。

2010年8月27日 (金)

留学前の思い出③

さて、おせっかいから始まったこのブログも3回目、

今回は趣向を変えて、まじめに回顧してみようと思います。

お題は、留学の当日。

 * * *

私の実家からは、成田に直通バスが出てます。

実は電車より高い…のですが、荷物が多い時には重宝です。

ただ、杭州行きの飛行機は、午前10時なのです。

結論:始発の朝4時半のバスに乗るしかない。

ただでさえ朝弱い私はとっても大変です。

おまけに、最初の海外留学、むやみに緊張してました。

見送りに来てくれた両親が、やたらと嬉しかったです。

…バスの中は爆睡して、気が付いたらもう成田。

しばらく食べられないなと思い、朝からねぎとろ丼をかっこみ、

チェックインに入り、さああとは搭乗

…なのですが、実は、ものすごく時間があまるのです。

まじめに2時間前チェックインを守ると、だいたいこんなもの。

そこで、携帯をフルに使って、「留学のお知らせ」をみんなに配信。

珍しく私からメールが…と思ったら留学で、驚かれた方もいたかと。

励ましの返信をくれた皆さま、とっても感謝しております!

乗った飛行機はJALで、しかも大きな機体。

座席に画面があって、ゲームまでできたことに、やけに感激した覚えがあります。

そして、機内食もうまかった…。

杭州・簫山空港におりて、まず感じたのは、空気のかわき。

毎回中国に行くたびに、この「かわき」を感じて、

ああ、中国きたな、と思うのです。

この空港は前に来たことはあるのですが、国際でおりたのは初めて。

きょろきょろしながらいったのですが、ここは割と殺風景なので、

あまり緊張はほぐれなかったです。

というか、父親のお下がりのスーツケースが、引っぱり部分のないやつだったので、

受け取ったあとの難渋ぶりがはんぱない…。

よたよたしながら、ゲートを出ました。もちろん、迎えなどは一切なし。

とりあえず、前に来た時を思い出しながら、空港バスをさがす。

あったあった、と思って寄って行ったら、

おばちゃんいわく、「先にチケット買ってこい!」

そうだよね~と思いながら近くの窓口でチケットを買う。

で、目的地へのバスはどこ?

「がんばって」周囲の人に聞くと、

先頭のバスに乗れという。

荷物をトランクに預け、バスに乗る。

で、この時初めて気づいたのは、自分がひどく厚着で、

汗まみれになっていること。

(朝四時の気温は18度程度だったんですよね…)

着ていたジャケットを脱ぐものの、持ち歩くすべなく、

降りてからはまた着るしかないなと思う。

武林門バス停に着き、タクシーを拾って、玉泉校区の後門にたのむ。

…通じなかったので、紙を見せて説明し、無事に送ってもらう。

後門にたどりつき、手続きの場所にたどりつき。

さあ、手続きと思ったら…。

カウンターの人が曰く「今日の手続きはもう終わってる」

え?え?どういうことですか?

「とりあえず、宿舎にいけ」

…なお、上記の内容は、聞き取れた断片です。

いろいろな意味でパニックになりながら、とりあえず地図に書かれた宿舎へ

(本当はこのとき、待っていれば、事務室の老師の車で送ってもらえたらしい…)。

なお、当日の気温は32度。ジャケットまで着こんだ私は、

引っ張れない総重20キロのでかいスーツケースを「持ち」ながら、

宿舎までの40分の道のりを、文字通り「滝の汗を流しながら」行きました。

あの日一日で、体重が2キロ減ったはず、といまでも信じてやみません。

ひとつだけ幸いだったのは、その宿舎にかつて泊まったことがあり、

分かりづらい入口に迷わなかったことです

(もし迷ってたら、私の心が初日で折れてたかも…)。

宿舎にたどりついて、管理人のおじちゃんおばちゃんが出迎えてくれて、

何か言ってる…聞き取れへん(苦笑)。

さあ、どうしよう?と新たな緊張が走った時、横から

「あれ?日本人のかたですか?」ときれいな日本語が。

同寮の日本人であるNさんとの出会いでしたが、

この時ばかりは、Nさんが救いの神に見えました。

 * * *

さて、初日の思い出をずらっと書いてみました。

間違いなく、ひたすらどきどきした日でした。

今から思うに、「日本のようにはいかないぞ」ということを

しょっぱなから、強烈に認識させられたように思います。

さて、最後に試しも兼ねて、写真をひとつ。

Img_5097

これは、帰国時にとった、杭州・簫山空港です。

新しいターミナルができて、観光都市の空港の面目が整ってきました。

たぶん、到着ロビーも殺風景ではなくなってしまったでしょう。

では、新留学生のみなさん、いってらっしゃい!

2010年8月22日 (日)

留学前のおもいで②

さあさあ、開店2日目。今度は留学に持って行ったもの、

持って行った方がよさそうなもの、そして向こうになかったもの、を

特集してみたく思います。

 * * *

私の場合、父のお下がりのスーツケースに20キロピタリぐらいに

いろいろ詰めて行きました

(20キロ越えると、超過料金でしこたま取られるので、

後から送ってもらった方が得策です!)。

着替えやら、日用品やら、といったのはさておいて。

個人的に、持ってってよかったものは次のものです。

①変圧器のしっかりしたやつ

ひげそりの充電とか、HDDの電源とか、いろいろ役に立ちました。

ただ、少し重いので重量超過に注意!

②インターナショナルキャッシュカード

私はみずほ銀行のを使っていましたが、最近メガバンクでこのサービスは

終わってる…との話を聞きました。どこかやってないですかねえ。

持っていれば、万一の金切れ時のお守りになります。

③クレジットカード

ほぼ、帰国時の飛行機チケットを取るため専用です。

または、旅行時のホテルのデポジット(押金)払いでしょうか。

中国では、現状ならVISAがおすすめ。

④首から下げる式のカード入れ

といっても、学生証とかを入れていたのはごく初期だけでした。

私の場合、カード入れの部分を取り外して、代わりに部屋の鍵とか

自転車の鍵をつけてました。

先っぽだけ着脱できるやつはもっと便利かも?です。

次に、持って行ってよさそうなもの。

①HDD(持ち運び可能なやつ)

データ保護は重要です。しかも、中国では埃がおおいのか、

本体が壊れるリスクが日本より高いような気が。

まめにバックアップが手です。

②PCの、変圧器~コンセントの部分

前回のコメントでしんふいさんからもらったものですが、同感です。

中国の電圧は日本と比べて高いのですが、そのせいか、

変圧器までの部分がいかれる、という話を耳にします。

スペアを用意しておくといいかもしれません。

③ICレコーダー

授業の録音(復習・記念用)に使えます。

④充電池

上記③とか、カメラとかの電源用。中国の電池は時間的に「持たない」です…。

あまり持ちすぎても意味はないので、単三単四それぞれ2本ぐらいかな。

他にもいろいろありそうですが、何か思い出したら書きます。

そして、中国になかったもの、をいくつか。

①お気に入りのシャンプーなど

これはさすがに無理があります。もし、どうしても使いたいのが

あるなら、持っていくのがよいでしょう

(例えば、友人に勧められて使っていたミノンとか、あと普通のビオレ

とかはなかったです。女性用美髪シャンプーはけっこう置いてあるのですが)。

②内服薬類

中国では日本の風邪薬・胃腸薬などを手に入れるのは至難です。

もし、向こうの薬に心配があるなら持って行った方がよいかと

(私個人の場合、向こうの薬でも効きましたが、やっぱり

ルルとビオフェルミンは好きです…)。

③マスク・虫よけ・消毒液・糸ようじなど

大都市に行く方は、マスクは持って置いていいかもしれません

(去年はインフルエンザばやりのせいでかなり重宝しました)。

虫よけは、肌の弱い人は日本からそれ用を持って言った方がいいかも…。

消毒液は、習慣の差か、中国では見かけません。

糸ようじは、あの楊枝に糸のついてる版は見かけましたが、フロスのみは

見かけませんでした。

…とまあ、こんな感じでしょうか。

上記は、私が杭州で見かけなかったものなので、

上海とか北京なら…という可能性は大いにあります。

実際、いまはやはり日本製品が入ってくる時代、

手に入らないものは意外と少ないと思います。

 * * *

ご覧のみなさまで、もし、「こんなのはどうだろう」とか、

「これはおすすめ」とかがあれば、遠慮なくコメントでください。

お待ちしております。

2010年8月18日 (水)

はじめまして と 留学前の思い出①

テストにも書きましたが、やっぱり慣れないのは緊張しますね。

…というわけで、留学の回顧ブログ、開始です。

温かい目で見守っていただければ幸いです。

 * * *

まずは、少し自己紹介。

ついこの間まで、中国の杭州というところに留学してました。

当時も、リアルタイムで簡単な日記を書いていましたが、

もともとが粗忽者、それでブログをやるのは怖くてできませんでした。

日本に帰国して、一息ついてから、

ふと、せっかくの経験だから、振り返ってみようかな、

もしうまくいけば、誰かの役にたたないかな、と思いました。

あまり目的のない、肩の力の抜けた感じでやっていこうと

思いますので、どうぞよろしくお願いします。

 * * *

では、そろそろ本編に。

思えば、初めての海外生活、お盆もあけた今頃は

かなりドキドキしていました。

しかも、私の場合、例年に比べて極めて早く、

「25日前後に報名に来い」といわれてしまったので、

大慌てで準備をしていた覚えがあります。

そんなときに、何をしたらいいか。

ビザや下宿の引き払い、大学への届けといった

必要事項以外だと、今から思って必要だったのは…

①先方との連絡

つきたい教授などがいたら、早めに連絡して損はありません。

というか、これのおかげで?指導教官が決まりました。

②送別会

お別れは大事です。場合によっては、この席上で

知り合いを紹介してもらえることもありますし、留学の先輩からの

アドヴァイスは至極ありがたかったです。

③PCの環境整備

向こうでPCつかわないぞ!という根性さんはともかく、

いろいろと持って置いて損のないものはいろいろあります。

例えば、スカイプとか。

メールボックスは、2つ用意して、使い分けられる方が

よいと思います。どちらかが一時的に繋がらなくなったりするのが

よくあるので…。

すぐに思いつくのはこれぐらいでしょうか。保険や予防注射は個々人の

必要と不安しだいですので、お暇があれば、でしょう

(私の場合、保険は最初の3カ月保証をバラ掛けで、

予防注射はしっかり4種類受けて行きました)。

思い出としては、もう食べられなくなるな、と思って、

ビザ取りに行ったときやら、予防注射を受けに行ったときやら、

昼飯で意図的に洋食ばかり食べていた記憶があります。

なんか、妙においしく感じるんですよね、そういう時は。

2010年8月15日 (日)

てすと!

なにぶん、ぶろぐ初心者なのでいろいろわからない(苦笑)。

本格的にいじるのは後にして、まずは見られるのかどうなるのかテスト。

しばし、工事中お待ちあれ。